2024年04月30日

【コラム】 ニッチとは? 

今回のコラムは、【ニッチ】についてのお話です。


ニッチとは、壁の厚みを利用し壁を数センチ凹ませてつくる棚のことです。
【空間利用のニッチ】として
リモコンやスイッチ、インターホンを収めたり小物や絵を飾ったりなど、ちょっとした収納として使うこともできます。
もともとは、この”ニッチ”という言葉は、西洋建築で壁や柱の凹みのことを意味し、
物を置いたり彫刻を削るスペースとして活用されてきました。
建築の世界では”壁龕(へきがん)”とも言われています。
作り方は大工工事で好きな場所や位置に作るほか、既製のニッチセットを壁に埋め込む方法もあります。
ニッチは建物の強度に影響のない壁の厚さの範囲内で設置することがほとんどで、
奥行きは10cm前後のものが一般的。
壁を凹ませているのですぐ脇を歩いても邪魔にならず、見た目もスッキリしています。

それでは、住宅に使われるニッチの施工例などをご紹介いたします。


スイッチニッチ
 インターホンや、給湯器のリモコンは使いやすい高さで壁に取り付けられるのですが、目線の高さに壁から出っ張っていると通る時の邪魔にもなるし、スイッチやリモコン類は、サイズも厚みもバラバラ…ニッチにまとめて配置するだけでバラバラのサイズのものが揃って見える。それはニッチのフレーム効果によるもので、枠の線が、それぞれを一つにまとめスッキリ整って見えます。


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玄関ニッチ
玄関ニッチは、来客があった時や帰宅時に最初に目につく場所です。好みの雑貨をディスプレイしたり、その家の個性を表すことのできるスペースです。また、家の鍵や自転車の鍵など、細かいものをまとめて置くスペースにする使い方もオススメです。
足元にニッチを造れば、スリッパラックとしても活用することができます。ニッチの手前にバーを取り付けて、スリッパを立てて収納できるようにすれば、見た目にスッキリします。

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洗面ニッチ

洗面台横の壁に作ったニッチです。タオルやティッシュ、お化粧品、コンタクトケースや眼鏡など洗面まわりでよく使うもので、濡れたくないものを置いておくのに便利です。また、いちいち三面鏡の裏から取り出さなくても良いので、とても使いやすくなります。殺風景になりがちな洗面台まわりもニッチの背面にタイルやアクセントクロスを貼ったりするだけで、オシャレな空間に生まれ変わります。


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トイレニッチ
意外と収納するものが多いトイレです。トイレの幅は一般的に約80㎝で、トイレとして利用するには十分な幅ですが、ここに収納棚を作ってしまうと狭く感じられるかもしれません。ニッチは床面積を必要としないので、トイレの広さを変えずに収納をつくることができます。
また、最近はタンクレスのトイレが人気ですが、トイレ内がスッキリとする反面、トイレットペーパーの置き場所にちょっと悩んでしまいますが、トイレニッチがあればそんな悩みも解消できます!トイレットペーパーだけでなく、トイレ掃除に必要な小物などを置いてみてはいかがでしょうか。

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寝室ニッチ
寝る時に、ベッドのどこに携帯電話やメガネを置いていますか?寝室にニッチを作るなら、枕元の設置が断然おすすめです。エアコンのリモコンを置いたり、ニッチの中にコンセントをつければ携帯電話の充電や、今の季節活躍している加湿器などを置くこともできるようになります。ただし、枕元のニッチ内ですので、ホコリがたまらないようにこまめに掃除をする必要があります。

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階段ニッチ

暗くなりがちな階段や廊下スペースにニッチをつくり、雑貨を飾って明るい空間にするのはいかがでしょうか。家族写真やお子様の作品などを飾るのも良いですね。階段を上がりながら思い出を楽しめる空間になります。また、階段の腰壁を利用したニッチの本棚を作ることもできます。

【コラム】 ニッチとは? 


まとめ
ニッチの良さは、なんといっても気軽にインテリアを楽しめることです!
よく見かけるものは四角形のニッチですが、実は三角や丸型など、好きな形に仕上げることも可能です。
背面にタイルやアクセントクロス張ってインテリア性を高める、棚を設けて収納量をアップさせる、スポットライトやダウンライトを設置してディスプレイをより美しく演出する、といった方法もあります。
季節の植物を飾ったり、趣味の小物をディスプレイしたりと、いろいろな楽しみ方が広がるのではないでしょうか。

いろいろな使い方をご紹介してきましたが、あまりつくり過ぎてしまうとごちゃごちゃし、かえってまとまりのない空間になってしまいます。ニッチがアクセントとしての効果が薄れてしまうため、あくまでインテリアのワンポイントとして取り入れるようにしましょう。
ニッチは10㎝位の奥行が主流ですが、もっと広くしたい場合には、構造的に必要な壁厚よりも壁を厚くすることで奥行があるニッチをつくることができます。使い方によって設置場所や高さ、サイズが変わるので、何を収納するかを最初に具体的に決めておきましょう。使われていない少しの空間に自分の好きな物や、アイデアを詰め込んだインテリア空間をつくってみてはいかがでしょうか。
お気軽に サンタスホームへご相談ください。



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Posted by 【サンタスホーム】 at 17:44 │コラム

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